Sequence Makerは最大6台までの機器を制御可能です。
今回はAgilentの34401AとE3640Aを制御してみたいと思います。
インターフェイスはGPIBを使用します。
VISAアドレスの確認
PCと測定器をGPIBケーブルで接続したら、Keysight Connection Expertを起動します。
するとそれぞれの測定器がちゃんと認識されていることが分かります。
GPIBは機器検索も自動的にやってくれるので便利ですね!
34401AのVISAアドレスは「GPIB0::11::INSTR」、
E3640AのVISAアドレスは「GPIB0::25::INSTR」ですね。
Keysightの製品って、GPIBアドレスのデフォルト値が、
ある程度バラバラに割り振られているので、
アドレスがかぶらない限りはデフォルトのままで接続できるのが便利ですね。
Sequence Makerのインターフェイス設定
Excelを起動して、「SEQUENCE MAKER」のタブを選択します。
インターフェイスの設定でVISAを選択し、アドレスの更新ボタンを押します。
ちゃんとプルダウンに表示されました。
インターフェイス #1はGPIB0::11::INSTR(34401A)、
インターフェイス #2はGPIB0::25::INSTR(E3640A)を選択します。
インターフェイスは#1~#6まで設定できます。
#4~#6を設定する場合は、一番左にある「通信設定切替」ボタンを押します。
#1から#6のどのインターフェイスを使ってもOKですが、
未使用のインターフェイスは「未使用」を選択しておく必要があります。
通信確認
では、早速通信してみましょう。
適当なセルに*IDN?コマンドを書きます。
そして、コマンドの左側のセルに、どのインターフェイスを使用するかを書きます。
例えばインターフェイス #1と通信する場合は#1を書きます。
何も書かないと勝手に#1が選択されるので、1台しか制御しない場合は、
インターフェイス #1を使うのが良いでしょう。
準備ができたら最初の*IDN?のセルを選択して「コマンド送受信」ボタンを押します。
無事に34401AとE3640Aから応答が返ってきました!
ちなみにB列に書いてあるのはただのコメントなので、書かなくても良いです。
まとめ
Sequence Makerで複数の測定器を制御する方法を紹介しました。
最大6台までの測定器を、インターフェイスを自由に組み合わせて制御できるのは便利ですね。
ぜひ、いろいろな測定器を組み合わせて制御してみてください。